◆はじめに
 タイ北部との山岳地帯には沢山の少数民族が暮らしています。
 その中の一つである、ラフ族の人々と協働で実施するのがこの北タイラフ族協働プロジェクトです。
 僕たちのカウンターパートナーは「ダイエーさん」というラフ族の方です。彼は20年ほど前に日本で勉強し、そのネットワークとノウハウを使って、ラフ族のための活動をタイ北部で開始しました。
 ダイエーさんの活動は、「教育」と「農業」の2つの柱から成り立っています。
 ラフ族の子どもたちはなかなか学校へ行く機会に恵まれませんでした、なぜなら、山の上の方で暮らす子どもたちが歩いて待ちの中にある学校へ行くには遠すぎるということが大きな理由の一つです。
 ダイエーさんはその昔、5時間も歩いて学校へ行ったことがあると話していました。たしかに遠すぎます・・・
 そこで、ダイエーさんは「子ども寮」を設立し、子どもたちが寮で暮らしながら学校へ通うシステムを考え実行しています。
 もう一つは農業です。山岳民族の農業は焼き畑が中心で、1度畑を利用したら、次の畑へ移動するという移動型の農業を営んでいます。このような農業はタイでは森林保護政策で禁止されていますし、安定的な暮らしを構築することが出来ないという問題を抱えています。
 そこで、研修農場を作り、その農場で複合有機農業を学び、山岳民族の農業に新しい方法を提供したいと考えたそうです。いまでは、立派な研修の農場が完成し、多くの人々が研修を実施しています。
 このような活動に私たちも加えさせて頂き、ツーリズムや馬とおこなう教育という部分で協働で活動するというのが、今回のプロジェクトです。

◆どんな活動をするのか?
・ツーリズム
 スタディツアーやエコツアーを企画し、ダイエーさんの活動を紹介する。
・研修活動
 日本で募集した研修生をダイエーさんの研修農場で研修させ、農業と国際協力の実際を学ぶ
・馬の活動
 タイの在来種を飼育し、馬とおこなう教育活動やセラピー活動を普及させる。

◆活動の経過と予定
2006年
 北タイに出かけ、初めての現地調査を実施しました。ダイエーさんの活動を実際に目にして、多くの学びを得ることが出来ました。また、タイの在来馬を1頭購入しダイエーさんの農場で飼育していただく事にしました。
2007年

 2度目の調査事業を実施しました。今回もラフ族の村やダイエーさんの研修農場や子ども寮を見て歩きました。
 今回は、ダイエーさんの研修農場開設10周年のセレモニーがあり、とても賑やかな農場と視察となりました。
 今回も、馬を1頭購入する予定で、ダイエーさんにお願いしています。今度は雄馬を購入し、繁殖もしていきたいと思っています。
・目標
 エコツアーの実施と牧場の設立